これまでギリギリ補欠で合格したドラマチックな例ばかりご紹介していましたので、今回は(点数的に)余裕をもって合格した子のお話をしてみます。
彼女は中2までは某大手塾に通っていましたが、精神的に通いづらくなったそうで、中3から担当した子です。担当したころは、3科目合計の駿台模試の偏差で50台後半くらいの生徒でした。それが中3の秋頃には、偏差70を超えるほど優秀な成績となりました。
もともと英国が得意な子で、数学の駿台模試の偏差は初めは50くらいでしたが、最終的には数学も偏差60台前半くらいになりました。
これくらいの成績がとれていると、安心して受験を見守ることができます。千葉や東京都の最難関の高校を次々に受けていきましたが、見事全勝で高校受験を終えることができました。
そんな彼女の成績が順調に伸びていった要因はいろいろありますが、その中でもみなさんの参考になりそうなものをご紹介できればと思います。ぜひ、真似できそうな部分は真似をしてみてください!
息抜きが上手だった
彼女はK-POPが好きだったので、寝る前に、「音楽を聴いていい時間」というのを定めていたらしいです。確か1日10分か15分だったと思います。
ミスをミスとして放置しなかった
彼女はユニークな子で、「数学で1回ミスをするごとに、音楽を聴いていい時間を1分減らす」というペナルティを自らに課していました。約分忘れが多い子で、それを夏~秋にかけてよく指摘していたのですが、そんな感じで楽しくやっているうちに、冬頃には約分忘れを全くしなくなっていました。
ミスが多い子はよくいますが、一つ一つのミスの原因を分析して丁寧に潰していけば、減っていくケースも多いです。コリスでは、途中式から数字の書き方に至るまで、細かなミスの元を一つ一つ取り上げて地道に治していく指導を行っています。
質問が上手だった
分からないところの質問の仕方が上手でした。
「ここまでは分かったんですけど、ここから分かりません」のように、自分がどこまで分かっているかをはっきり説明できる子でした。また、質問をするときに、「この問題だけではなく、似た問題も解けるようにするためにはどうしたらいいか」を常に意識していて、教わった解き方をさらに一般化するために、「こういう場合はどうなるんですか」といったような踏み込んだ質問までしてくれていました。
理解することを心がけていた
定期テストであれば、「よく分からないけど覚えよう」で短期記憶で覚えて乗り切れますが、入試に向けた勉強のほとんどは、「長期記憶に入れるためにしっかりと理解する」必要があります。
彼女は「これってどういうことですか」とよく聞いてくれていました。理屈を理解しようとしている気持ちの表れだと思っています。
入試は応用力と知的体力が必要になりますから、一つ一つの事柄に丁寧に向き合って考える習慣がついていると、本番での得点力に繋がりやすいです。
タイトルには「余裕で合格した」と書きましたが、それは入試の点数的なお話です。入試まで、彼女は本当に一生懸命勉強していました。彼女がこの記事を読んだら、きっと「私全然そんな余裕じゃなかったですよ」と言われるのではないかと思います。

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