本件に関してはいろいろなところで情報が錯綜していますので、一度整理しておきたいと思います。
※この記事における早慶附属高校は、以下の高校を指しています。
慶應義塾高校、慶應義塾志木高校、慶應義塾女子高校
早稲田実業高等学校、早稲田大学高等学院、早稲田大学本庄高等学院
前提
まず1つ触れておかないといけないのは、難関高校の入試と英検では、問題の性質がかなり違うということです。
「英検○級あれば大丈夫」と安易に言えない大きな理由がここにあります。英検2級を持っていても、早慶附属高校の英語で合格点が取れない子もいっぱいいます。
具体的に何が違うかというと、
- 英検は語彙が難しい。難関高校入試は文法が難しい。
- 英検は時間が余裕。難関高校入試は時間がかなり厳しい。
- 合格基準点が、英検よりも難関高校入試の方が高い(6割~7割の得点が必要)。
といったことが挙げられます。また、ひとくちに「英検○級合格」といっても、何割くらい正解できているのかによって大きく異なります。
ですから、今回の記事ではいろいろな部分に細分化して、「この能力については英検○級レベル必要」などと細かく分析していってみようと思います。
単語
早慶附属高校の英語入試で合格を目指すために必要な単語力は、ずばり「英検2級」レベルです。最近の早慶附属高校の入試では、英検2級をやや超えるレベルの単語も出始めています。入試前にあわてて覚えるようなものではないので、なるべく早めに覚えていった方が良いです。
また、英検は単語の意味さえ覚えておけば多くの問題をクリアできますが、難関高校入試では伴って用いる前置詞などを正確に覚えておく必要性が高いことには注意が必要です。
文法
早慶附属高校の英語入試で合格を目指すために必要な文法力は、ずばり「英検2級」レベルです。といっても、英検はあまり文法問題を直接は聞いてこないので、何とも言えないものがあります。
早慶附属高入試を攻略するためには、高校レベルの文法知識が必要不可欠です。塾に通っていない場合には、そうした内容まで扱っている問題集(塾技英語、神技英語、最高水準問題集プラスなど)で勉強を進めるとよいでしょう。
長文読解
これは英検ではかなり測りづらいです。
英検は時間に余裕があるので、速読力を測ることはできませんが、難関高校入試では速読力がかなり大事になってくるからです。また、精読力や文脈把握力に関しても、英検よりも難関高校入試の方が必要とされます。
「英検2級以上」と言ってもよいですが、ここは「測定不能」とするほうが正しいように思います。
まとめ
早慶附属高の英語を攻略するためには、以下のような意識をもって勉強すると良いと思います。
- 英検準2級~準2級プラスまでの単語はすべて使い方まで正確に覚える。
- 英検2級レベルの単語もすべて意味は分かるように。
- 文法は、難関高校入試専用の対策が必要。
- 長文読解は過去問などでたくさん読んでスピードと精度を鍛える。
今回の記事では早慶附属高とひとまとめにしましたが、各校について微妙に対策は異なりますので、志望校が決まったらしっかりそこに照準を合わせて得点力を高めていきましょう!

コメント