今回の記事では、都立中受検に不合格だった子が、開成・筑駒・慶應志木・渋谷幕張などに全勝で高校受験を終えた例をご紹介します。
公立中に通いながら、中2までは大手の集団塾に通って開成を目指していました。しかし、そこで「慶應も怪しい」と言われるなど成績が低迷していたとのことで、中3になる春から私のもとに通ってくれていました。
彼は通い始めてくれてからすぐに成績が伸びたので、ほとんど心配はしていなかったとともに、大手塾の指導はいったい何だったんだろう?と思っていました。駿台模試でも複数回1桁順位を取るなど、非常に安定した成績でした。
結果から言えば大成功の高校受験でしたが、そんなに器用な子ではなく、中3の一年間はかなり努力をしていました。そんな彼の学習の様子を思い出しつつ、受験を控えるみなさんの参考になりそうなことをお伝えしていきたいと思います。
非常に慎重な性格だった
私が見てきて思う、受験で成功しやすい性格として、
- 負けず嫌い
- 慎重(悪く言えば臆病)
というのがあります。
負けず嫌いは言わずもがな、努力の源になります。
慎重(臆病)な性格というのも、「もしかしたら落ちてしまうかもしれない」という危機感が、勉強の原動力となる子が多いです。
逆に言うと、おおらかな性格の子は、どちらかというと伸び悩みやすいです。(おおらかな性格の子は、受験競争ではなくて、学問の内容そのものに興味を持たせると伸びていく子が一定数います)
夏から過去問を解き始めていた
彼は夏頃に早慶の過去問を古い年度までひたすら解き漁り、秋からは開成・筑駒の過去問を解きまくっていました。
このように、逆転合格する子は早くから過去問を解き始める子が多いです。早稲アカは過去問を11月後半に解禁するらしいですが、それは勉強が順調に回っている子にしかハマらないと思います。
知識量でゴリ押し
彼は努力できる才能があったので、ひたすら知識を詰め込んで、知識量でゴリ押しする戦略をいくつかの場面で取っていました。
具体的には、英単語、古文単語、社会の知識などを過剰なくらい覚えて、「知らないことは絶対にない」と言えるくらいやりこんでいました。
また、数学もかなりの量の過去問を解いていたので、中3の終盤の頃には、「この構図は知っている」という問題がとても多かったです。
まとめにかえて
彼はオタク気質で凝り性な子だったので、その性格を活かした勉強スタイルで頑張って結果を出していました。
全員がマネできるやり方ではないです。大事なことは、早いうちから全力で努力して、自分に合う勉強スタイルを見つけることではないでしょうか。
そうして身につけた勉強スタイルは、高校受験の枠を超えて、みなさんの今後の人生を豊かにしてくれるはずです。
私もいまだに、自分の扱い方を探り続けて、勉強の仕方を改善していっています。
一緒に頑張りましょう。

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